劇団おちびという、ある劇団があった。

 言ってしまえば、大手芸能プロダクションである。

 

 劇団員は、小中学生の占める割合が非常に多く、そこからユニットを組んで、CDデビューしたりする人もいたりする。

 この劇団のルールは、女禁制からはじまり、実にユーモラスなしきたりに溢れている。

 ここで、その一つ一つをかいつまんでいくのも、相当な時間がかかるので、割愛としよう。

 今回は、そんな彼らの夏合宿の様子をのぞいていきたいと思う。

 この夏合宿は、劇団員の少年たちの間では、おちび院と呼ばれていた。

 少年院の院がかかっているというわけだ。

 夏合宿は、おおよそ1週間。

 それでは、彼らの、長い長い1週間の軌跡を、ダイジェストで振り返っていくとしよう。

 

 

 粗チン下刻上制度

 かつて、某所にて取り上げたよう、劇団員は、おちんちんの大きさによってランク付けがされる。

 この伝統は、かなり昔から、引き継がれてきたものだという。

 それの餌食となった合宿参加者が、今年も現れたのは、言うまでもない。

 しかし、哀れなことに、今年見事に下克上制度の餌食となった少年は、なんとも中学1年生。

その上、普段はナルシストで格好をつけたがり、シルバーファッションに身を包むような、ロックンロール気取りの劇団員であったということだ。

 今までは、理由をつけて、夏合宿をキャンセルしてきたのだが、今年は、そうもいかず、ついに小学1年生よりも情けないおちんちんを曝け出す羽目となったのだ。

 心臓破りの階段を上り、山頂での記念撮影の際、名物の鬼教官が合宿生全員に対して、服を脱ぐよう、強制した時であった。

 「記念撮影だ!ちんちんの大きさ順に並んでもらうからな!

 まずは、A班からだっ!」

 1班10人程度で、小学校は1年生から中学の3年生までランダムに選出されているのだが、例のその少年は、小学1年生2人にもやぶれ、ぶっちぎりの粗チンであった。

 彼の名前は須美。

 もう一度言うが、普段はナルシストである。

 「ど〜したぁ須美ぃ〜!?情けないちんちんじゃねぇか!?」

 「・・・っ!」

 「悔しそうな顔すんなよ!?せっかくの記念撮影なんだから笑顔笑顔!!」

 頬を赤く染める須美に対し、鬼教官はあくまで鬼であった。

 「須美!もう一段うえあがってくれ!?」教官の命令には、怖くて、さすがにはむかえない須美。後ろ向きのまま1歩階段を上った。

 すると、真横にいる小学1年生の目の高さに、ちょうど情けないおちんちんがくる位置であった。

 「くっ・・・」

 「ほら!手で隠すなよオイッ!? ところで、なんでお前のちんちん上向いてるんだ?

 もしかして、起ってるのか!?」

 須美にとっては図星であった。

 鬼教官の観察力ときたら、なかなかのものである。

 「手を後ろに回して、腰を突き出すんだよっ!そうっ!!」

 須美は、目を閉じてヤケクソになった。

 「ねぇねぇ?見てよ、あのお兄さん・・・」

 「あぁ… スゲェチンコだな?ある意味!」おなじ班員たちからのヒソヒソ話が、須美の耳の奥をチクチクと突いた。

 

 「はい!撮るぞ〜!?チーズ!!」

 その写真には、羞恥に顔をしかめる須美の表情が、鮮明に切り取られたという。

 

 

おわり